ホームヘルパーの1日(実践編)

今日の訪問者は、68歳の女性宅。半年前に脳卒中を起こしてしまい、半身麻痺状態で寝たり起きたりの生活を繰り返しています。普段はご主人や、同居している息子さんが介護をしているのですが、70歳近いこともあり無理は禁物です。週3回生活援助や食事、着替えなどの介助を依頼しています。

 

ホームヘルパーにとって重要なことは、高齢者が自力で出来ることは、見守りに徹する事です。相手のお宅に訪問して、挨拶を終えたら、まずトイレまでゆっくりと付き添いながら移動します。着替えを手伝い、軽く身体を拭いてから洗濯。要領よくこなしていくのが大切です。

 

次に、昼食用の買物です。「食べたいものはありますか?」優しく問いかけをしましょう。腰を落として、相手と同じ目線の高さで話しかけることを忘れてはいけません。買物を済ませたら、次は調理です。その間も、高齢者に話し掛けたり、ご主人にここ数日の様子なども伺いましょう。

 

食事が出来上がったら、ベッドまで運びます。利き手は少しだけ動くようなので、障害者用のスプーンを使い、自力で料理を口まで運んでもらいます。見守りながら、水分補給を促します。

 

午後1時になりました。2軒目のお宅へ向かいます。備え付けの業務日誌に連絡事項を記入するケースもあります。例えば、週一回、別のヘルパーが担当している場合は、この業務日誌はとても大切な役割を果たします。

 

次の訪問宅は、82歳の男性です。身体的には元気なようには見えますが、軽度の痴呆症のため介護する家族も疲弊しているようです。ヘルパーは、この高齢者の散歩に30分ほど付き添い、話し相手になります。家族はその間に買物を済ませたり、ゆっくりと休息したりします。

 

介護職員初任者研修過程を修了したからといっても、実施に痴呆の患者さんと、話す経験はしたことがない場合もあるでしょう。何度も同じ話を繰り返したり、昔の友人と間違えられたり・・・慣れるまでは大変かもしれませんが、徐々に慣れてくると思います。時間を掛けてコミュニケーションを取ることで、相手との会話もスムーズになってくるでしょう。

 

2件目を終えると、介護サービス事業所に電話をして、帰宅します。家族との夕食を終えたら、月末に提出する報告書を記入し、次の日のスケジュールを確認して床につきます。時に、疲れが溜まることもあると思いますが、お年寄りが少しづつ笑顔を返してくれるようになったり、上手に食事が取れるようになってきたことなど、良い出来事があれば、また頑張ろう、というやる気が湧いてくるでしょう。