身体介護について

高齢者の身体は、非常にもろく、少し力を加えただけでも痛めてしまったり、最悪骨折などの大怪我をさせてしまう危険性があります。身体介護を行う場合は、必ず介護職員初任者研修課程を修了し、ホームヘルパーのプロとしてしっかりスキルを身につけたうえで臨みましょう。

 

身体介護には、食事・排泄・入浴・清拭などの清潔維持に関すること以外にも、体位変換・移動介助などさまざまです。これらを全てマスターする必要があるのです。

 

マニュアル通りのスキルを身につけただけでは、充分ではありません。身体介護は利用者それぞれに合わせた対応が求められます。介護利用者がどのような障害を持っており、自力でどこまで出来るのかを把握し、ケースバイケースでしっかり把握していなければ務まらないでしょう。

 

そのためには、あらかじめ介護コーディネーターと細い部分まで打合せをおこなったうえで、訪問先ではその日の状況を観察しながら、慎重に対応していくことが求められます。問題が生じた場合は、自分1人で抱え込まず、先輩ヘルパーや事業者と連絡を取ることも必要になってきます。

 

また、介助するペースも、相手の状態によって変わってきます。限られた時間内で仕事をしているヘルパーにとって、相手のペースに合わせて慎重に介助をしているつもりでも、気付かぬ間に自分のペースでやってしまうケースがあります。

 

食事や移動の介助の際は、相手に不快感を与えてしまわないように、利用者はどこまで自力ですることが出来るのか、どの部分で介助を必要としているのかをしっかりと見極め、自力で出来る部分は、じっとこらえて見守りに徹することも大切です。

 

このゆっくりとしたペースをつい忘れてしまいがちなのが、車いすの介助です。車いすは、ほぼ介助する側の力によって動きます。利用者からしてみれば、相手に全て委ねる状況になる訳ですから、不安感を強めてしまうことが多いのです。

 

ヘルパーはどんな時でも、相手のペースに合わせるという気持ちを忘れず、相手のペースを尊重するという心構えが必要なのです。